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そうべつへのいじゅう 

自宅2階からの夕景(2020年4月7日撮影)

2020年04月06日 - 非常事態:停電

2020/04/08

庭作業を早めに切り上げて、早めの夕食の準備をしていた3時少し前、台所の照明が突然消えました。冷蔵庫の唸りも止んだので、どうやら停電のようです。ブレーカーを調べましたが異常はありません。この停電が自分の家だけなのかどうかを確かめようにも、近所の家まで遠いためわかりません。困った、当然テレビもつかないし、インターネットもつながりません。固定電話も光回線なので使えません。こういうことがあるので、東京では頑なにアナログ回線を死守していましたが、ここではインターネットを使うために仕方なく光回線にしたのでした。

いつかは起こると覚悟してはいましたが、こんなに早くに試されることになろうとは。

その日は早朝から雪が降っていました
 

特に天候が悪いわけでも地震があったわけでもないのに停電。こういった停電の場合、10分程度で復旧することも多いので少し待ってみましたが、復旧しそうにありません。幸い、まだ明るいので、対処するのに支障はありません。

状況確認に使えるものはラジオと携帯電話と車です。ラジオをつけてみましたが特に通常とは変わらず、ローカルなニュースをタイムリーに入手するのには不向きな道具です。ほくでん(北海道電力)に確認するべく電気料金の領収書を探し出してきて電話してみましたが、回線が混雑しているという音声アナウンスが流れました。続いて停電の状況はウェブサイトで確認できるとのことで、そのURLをショートメッセージで送ってほしい場合は、「1」を押してください、というガイダンスに従いURLを送ってもらい、ウェブサイトにアクセスしたところ、近隣一帯が停電していることがわかりました。インターネットが使えることが前提のサービスです。停電の原因は調査中とのこと。長丁場になることも考えなければなりません。

2018年9月6日の北海道胆振地方東部地震の際、北海道全域でブラックアウト(大停電)になり、地域によっては何日も停電が続きました。その悪名高き「ほくでん」です。最悪の事態も考えなければなりません。

 

照明は懐中電灯とろうそくがあるのでなんとかなります。
我が家の暖房はセントラルヒーティングとポット式石油ストーブで両方とも石油が燃料ですが、電気がないと動作しません。給湯ボイラーも石油ですがこれも電気が必要です。それらが一斉に止まり、部屋が冷えてきます。取り急ぎ各部屋の扉を閉めて室内、特にリビングとキッチンの保温をします。個別に部屋を暖めるための予備の石油ストーブ(電気不要)を準備します。以前、地元の床屋さんと話していて、昨年の吹雪の夜に停電になって石油ストーブでしのいだという話を聞いていたので、非常時にも使えるものを購入してありました。

電気のいらない石油ストーブ
 

このような事態も想定し、コンロはプロパンガスで電池駆動のものにしてあったので、煮炊きに支障はありません。さらに業務用ガスコンロとカセットコンロもあります。これらは電池すらいらない優れものです。やはり頼りになるのはローテクです。水道もマンションとは違い問題なく使えます。

トイレは電気がないと使えないものでした。リフォーム時に設備のスペックを詳しく確認するべきでした。この家のリフォームで取り入れた新しい設備につくづくうんざりさせられ、非常に後悔していたので、その気持ちがここにきて増幅されました。

業務用コンロ
 

さて、冷蔵庫は2台使っていて、1台は普通の家庭用なので100V電源が必要ですが、もう1台は車のバッテリーでも使えるものです。停電が長引いた時には役に立ちそうです。とりあえず、冷蔵庫は極力開けないようにします。

外は次第に暗くなり、雪がぱらついてきました。とりあえず、明るいうちに夕食を済ませることにして、炊飯器が使えないため鍋を使ってガスコンロで炊きました。家内もうろたえず、不平も言わずに冷静に対処してくれたので助かりました。

夕食は鍋をつつきながら熱燗をと思っていたのですが、このあと車を出さなくてはならなくなるかもしれないので、残念ですが酒は控えることにしました。雪見鍋で一杯の予定が、なんだか寂しい夕食になってしまいました。

 

車載式冷蔵庫
 

実は最悪の事態も想定してガソリン式の発電機も購入したのですが、まだ開封すらしていません。携行缶にガソリンも用意してあるので使うこともできますが、できれば使わずに済ませたいところです。停電が長引くようなら、冷蔵庫とトイレくらいはどうにかしなくてはならないでしょうか。

食事をしていると、防災無線が入りました。一部の世帯で停電が発生しているため、避難所開設の準備をしているとのことでした。さすが、災害対策が万全な町で心強い限りです。さらに、自治会長からも避難所開設についての電話がありました。

 

未開封の発電機
 

停電状況をウェブで定期的に確認していると、町の中心部から順次停電が解消している模様です。一度に多くの世帯に電気を開通させると急に電気の消費量が増えて発電所や変電所に問題が生じるので、順番に設備を点検して一部ずつ電気の供給を再開するようになっているのです。これでも電気工学科卒です。

停電から3時間後の6時前、停電が解消されてさまざまな電子機器がピーピー騒ぎ出しました。中には日付時刻の設定を促す機器まで。たかだか3時間の停電で内部時計がクリアされる機器って。しかもそれは電話や防犯カメラなど重要な機器です。設備に関する問題については、また別な話。

その後、しばらくして防災無線が入り町内の停電が解消されたため、避難所の開設は行わないとの連絡。

今回の停電は明るいうちに発生し、比較的短時間で解消したので大きな問題はありませんでしたが、今後のことを考えるうえで重要なイベントになりました。

緊急時に最低限検討しなければならないのは、通信、照明、暖房、トイレ、煮炊き、冷蔵庫、でしょうか。

備えよ、常に、、、です。

 

追記:

首都圏では別の非常事態で大変だとは思いますが、みなさん、なんとか冷静にしのいでください。

 

 

 

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