自宅前の景色(2019年11月撮影)
2020年12月15日 - 灯油タンク
北海道ではあたりまえの光景ですが、それぞれの家の横に大きな灯油タンクが設置されています。昔は球形のものもありましたが最近は豆腐を横倒しにしたような直方体のものが主流で、見慣れない人には異様に思える光景のようです。タンクから地中を通って室内の石油ストーブに配管されているので、寒い冬にいちいち灯油のポリタンクからポンプで給油することなく常に暖房が使えるようになっています。私の家ではストーブのほかにセントラルヒーティングも設置されており、給湯器にも灯油を使っています。
庭の灯油タンク
セントラルヒーティングはボイラーで温められたお湯を各部屋に配管する暖房方式で、灯油を非常に多く消費すると聞いていたので使うつもりはなかったのですが、工務店の話では最近のものは効率が良いのでストーブよりも燃料を消費しないとのこと。そのうえ家ごと温めるので水道凍結の心配もなく、夜に水道を落とす(北国の言い回しで水道の凍結を防ぐために元栓を閉めることを「水道を落とす」と言います)必要がないということでした。この家は水回りが多く元栓がいくつもあるので、どれがどこにつながっているのか複雑で、元栓の閉め忘れにもつながりかねません。結局、セントラルヒーティングを常用することにして、さらにリフォームの時にリビングとキッチンの床暖房にもつなげてもらいました。
ボイラー
(リフォーム前)
暖房パネル
給湯器
(リフォーム前)
ストーブ
そんなわけで、冬の間セントラルヒーティングのボイラーも使用すると灯油の消費量も結構増えます。灯油は定期的にの給油をしてもらう契約をしていて、冬の間は一か月に一回給油してもらうことになっていますが、寒い日が続くと足りなくなるので電話して給油に来てもらいます。
タンクローリー
給油
ところで、引越してからずっと気にはなっていたのですが、灯油タンクが古くなってところどころ錆びついているうえ、しばらく点検されていないようなのです。問題がないのか気になっていたところ、6月頃に給油所の方が来て点検をしてくれました。やはり、10年以上点検されていなかったようで、水抜きと老朽化した部品の交換を提案されました。お願いすると実際の作業は7月になるとのこと。
それまでに灯油タンクのペンキ塗りをすることにしました。天気予報で晴れの続く日を見計らって、水洗いをして、翌日、ペンキ塗りをしました。ペンキは錆の上から塗れるタイプのものを使うことにしましたが、希望のダークグリーンが無かったので無難なベージュを選択しました。かなり塗りムラがありますが、遠目にはわからないので良しとします。7月に水抜きと部品交換をしてもらい、さらに9月末には室内の機器までの配管清掃もしてもらいました。これでしばらく(あと10年くらい?)は安心してストーブが使えます。
ペンキ塗り
Before
After
思い起こすと、この灯油配管は何度も危険な目に合っているのでした。入居前、灯油タンクが設置されている庭に背の高いヨモギがたくさん生い茂っていたので、草刈り機で刈っていて危なく配管を切断するところでした。あと数センチだったと思います。春には庭の雑草の根を根絶するために、そこいらじゅうをスコップで掘り起こしていましたが、灯油の配管はそれほど深くないところに埋められているということを後で知り、一歩間違えば傷つけてしまうところでした。配管の交換はかなり高額とのことだったので被害がなくてラッキーでした。
今年も寒い季節がやってきました。なんとか暖房器具が故障しないことを祈ります。
手入れ前の庭
次回の給油予定は年明けの1月8日ですが、安心して年が越せるように、年末までに追加の給油を頼んでおくことにします