自宅前の景色(2019年11月撮影)
2021年06月08日 - ヤツがやってくる季節になりました
今年もヤツがやってくる季節になりました。ヤツが最初に現れたのは、昨年、2020年5月末のこと。
雪融けの頃から始めていた庭作業をしていた時でした。そのころは防水スピーカーでラジオ(ラジコ)を聴きながら毎日作業をしていましたが、その週はヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「パワー・オブ・ラヴ」が2度もかかりました。バック・トゥ・ザ・フューチャーのテーマソングです。こんなに古い曲が2度もかかるなんて何かあるのかなと思いつつ、懐かしく思っていました。
防水スピーカー
玄関前の庭で雑草取りをしているとき、プロパンガスを格納している金属製の収納庫のあたりで何度か気配を感じて振り向いたのですが特に何もなく、庭作業を終えて引き上げるときに改めてよく見てみると、ホースがはみ出しているように見えたのですが、、、いや、ホースじゃない、「ヘビ」だ!青緑色の体で頭は小さい。確か青大将というヘビで毒はなく、おとなしいヤツだったはずだ。子供のころに一度見たことがあったと思う。きっといつかは出くわすだろうとは思っていたのですが、こんなに早く、しかも家のそばで見ることになるとは思ってもいませんでした。とにかくヘビは大嫌いで、近づきたくもないのですが、家の周りをうろつかれても困るので、意を決して木の枝で追い立てて30メートルほど離れた雑草の茂みのほうまで追い立てて逃がしてやりました。やれやれと思って玄関に戻ってくると、いま逃がしたはずのヘビが、また玄関前の庭にいるではないですか。まさに、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクの気持ちです。いま30メートル追い立てて逃がしてやったのに、どうしてまだいる?
家内には内緒にしておこうかとも考えましたが、いずれは遭遇することになるでしょうから、心の準備も必要だろうと思い話しました。家内はヘビどころか虫もダメなので、引越すと言い出すのではないかと心配していたのですが、そこまでうろたえることはなく、しかしかなり嫌そうにはしていました。
暑い日の午後には壁に
それからも暑い日の午後から夕方にかけて、ちょくちょく玄関前の壁を登っているところを見かけるようになり、ホースで放水して追い払ったりしていました。登るのは常に玄関前の壁で、他の壁は樹脂のようにツルツルした素材のサイディング(壁板)になっているのですが、玄関だけはデザインでタイルになっているのです。タイル間の溝が足がかりになっているようで、そこを登っていくようなのです。以前、玄関の軒下にツバメの巣があったようなので、それを狙ってやってくるのか、あるいは暑い日に日陰になった壁にへばりついているので、暑さをしのぐための避暑地に選ばれたのでしょうか。
一度は、家内がキッチンで夕食の準備をしているとき、目の前の窓にヘビが現れたことも。プロパンガスのメーターに尻尾を絡めてよじ登ってきているのです。家内はおびえると同時に写真を撮っていました。
殺虫剤を噴霧したり放水したりで、なんとか撃退です。それでもちょくちょくやってきます。根本的な対策が必要なようです。
黒いヤツ
ラジオを聴きながら畑作業をしているとき、庭で見かけたこともありました。いつもは追い払うと逃げていくのですが、そいつは色の黒いヤツで尻尾を立てて震わせて、こちらに向かってくるではないですか。まるでガラガラヘビです。狂暴化した個体のようです。何度枝で追い払っても向ってきます。どうやら防水スピーカーのラジオの音に反応して向かってきているようです。その後、外では防水スピーカーを使わなくなりました。残念ですが。
対策その1(忌避剤)
それからはヘビとの戦いです。ヘビが出ると一日気持ちはへこみます。どうやってヘビが来ないように、寄り付かないようにするか、どうやって追い払うかということばかりを考えるようになり、頭の中がヘビでいっぱいです。気になって他のことに集中できず、気力もなくなってグッタリしてしまうのです。
ヘビ対策をネットで調べてみましたが、胡散臭い内容ばかりで効果がありそうな対策はなく、、、。ヘビ研究所の話では、これでヘビか来なくなるというようなものはないとか。
地元の人に会うたびに(床屋さん、ガス屋さん、自治会長など)聞いてみるのですが、決定打はありません。意外だったのは、みなさんヘビに遭遇する機会はそれなりにあるようなのですが(いろいろなエピソードを聞かせていただきましたが、それはまた別のお話)、ヘビが大嫌いだということでした。きっと人間のDNAに刻み込まれているのでしょう。
タバコの吸い殻が効くという話もあったのですが、あいにく禁煙して久しく手元になかったので買いに行きました。タバコも高価になっているので一番安い両切りのバットあたりがあるとよいのですが、調べてみるともう販売中止になっています。フィルターはいらないので、缶ピースをと思ったのですが、これも売っていません。一番安いエコーを1カートン買ってきましたが、今はエコーもフィルターがついているのですね。フィルターを外して、中からタバコの葉っぱを取り出して集め(結構面倒くさい作業です)ヘビの通り道に撒いたのですが、その日もヤツはやってきました。
他にも木酢液や、焼酎に唐辛子を入れたスプレー、ホーマックで買ったヘビ忌避剤、虫よけなども試しましたが、目に見える効果はなくヘビはやってきます。結局は、雑草を刈ったり、隠れる場所をなくしてヤツの住みにくい環境にする必要がありそうです。
対策その2(ネット)
大自然の中なのでヘビがいるのは仕方がないけれども、窓から顔を出したり、玄関の壁を登るのは、生活していくうえで障害になるので、それだけでもやめさせなければなりません。人が訪ねてきたとき、玄関にヘビがいたのでは非常に不愉快です。
次の対策として、物理的に登れないようにすることを考えることにしました。
玄関前のタイルの壁をツルツルにするのがいいように思えます。あるいは逆にふわふわした素材で足がかりとして不安定な状態にするのがいいかもしれません。
洗剤や油で滑りやすくするとか、粘着テープのようなもので、ベタベタにするというようなことまで考えましたが、見ため的にも後始末的にも長期の使用に耐えないので不採用です。
まずは、キッチンの窓に登らないよう、プロパンガスの格納庫とガスメーターに黒い遮光ネットをかけてみました。幸いそれ以降はキッチンの窓に顔を出すことはなくなりましたが、壁登りは続きました。
ガスボンベ格納庫とメーターにカバー
屋根付近の攻防
ある日、壁を登っているところに、いつものようにホースで水をかけたのですが、落とすことができず、そのうち壁と屋根の隙間に入っていってしまいました。パッと見には入れるほどの隙間ではないので、油断していました。結局、屋根裏に入ってしまったのでしょうか。それからは、夜寝る前と朝起きてから玄関のあたりを見回してヘビがいないことを確認する不安な毎日です。考えてみると北海道の家は壁の間や屋根裏は断熱材のグラスウールがびっしりと入っているので、そう簡単に屋根裏を移動できるとは思えないのですが。
雨の日に一人で車で出かけたとき、チラッと玄関の壁を見ると、その屋根と壁の隙間からヤツが半身乗り出して辺りの様子をうかがっているのが見えましが、帰ってきた時にはいなくなっていました。
それから秋になって寒くなると、ヤツを見かけることはなくなりました。いったい、どこに巣があるのでしょうか。
2021年、シーズン2対策その1
季節は変わって2021年、昨年は5月末にヤツを初めて見かけたので、今年は暖かくなる前のゴールデンウイーク中にヘビ対策を始めました。ヤツを屋根裏に閉じ込めたくないので、入り込む前に対策です。まずはガスボンベ周りを昨年効果があった黒い遮光ネットで隙間ができないようにきっちりとカバーします。メーター部分も覆います。ガスボンベを交換するときに容易に開けられるように工夫しました。昨年は下はピン打ち付けで周りは梱包テープ止めでしたが。
次に昨年屋根裏に入り込んだ壁と屋根の隙間をパテで埋めました。改めてその隙間を見てみると非常に狭くてどうやって通り抜けたのかと不思議に思うくらいの隙間です。一種のイリュージョンです。あとは壁を登れないようにすると万全なのですが、その前に周辺の雑草や樹木をサッパリさせて、隠れるところをなくして、近づきずらいようにするほうを先に進めます。たぶん、こちらがヘビ対策の基本だと思うので。裏庭、特にオンコの木と西側のツル性の樹木、枯れ木で鬱蒼としていた部分をサッパリさせたので、かなり近づき難くなったと思います。これなら庭を這っていたらトンビに見つかるだろうと、、、。
対策1:新しいカバー
警報機横の壁と屋根の隙間
パテ埋め完了
シーズン2対策その2
5月18日、対策むなしくまた壁を登っていたので追い払い、翌日はテーブルに敷くビニール(昨年、対策用に購入してあった)でタイルを覆い隠しました。タイル部分すべてをカバーする長さが足りなかったので、黒の遮光ネットと園芸用の不織布も使ってすべてカバーしました。これで完璧だと思っていたのですが、あるとき、どうやって登ったのか、壁の上のほうに張り付いています。水をかけて落としたり棒で払ったり何度も追い払ったのですが戻ってこようとします。それが夕方まで続きました。
翌日、初めて午前中にヤツが壁を登っているところを見つけ、ホースで水をかけたのですが、防犯用のスピーカを足がかりに屋根まで上っていって屋根の隙間から屋根裏に入り込んでしまったのです。これまたどうやってそこまで上ったのかという状況です。まさか、そこまで登れるとは予想もしていませんでした。
対策2:ビニールカバー
[閲覧注意]
それでも壁を登るヘビ
対策3:遮光ネットと不織布でカバー
どうやら、屋根裏に住みついているようです。だからどんなに追い払っても戻ってくるのでしょう。夜中に時々屋根裏でカサカサという音がしているのも、そういうわけなのでしょう。
さて、どうしたものか。徹底的に隙間を埋めたり、殺虫剤を使ったりで追い出すことも考えましたが、やりすぎると退路がなくなり居住エリアに出てきてしまうのではないかという不安もあります。このまま居住エリアに現れなければいいのですが。
戦いはまだまだ続きます。