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そうべつへのいじゅう 

自宅前の景色(2019年5月撮影)

2019年07月 - 北海道の休眠口座

2020/06/16

2019年5月 - 壮瞥物件の内覧]の続き

物件購入に際しては購入代金を現金で支払う必要があるため、東京から現金を持参しようかとも考えたのですが、いろいろなリスクを考えて現地で引き出せる方法を考えることにしました。

東京で生活用に使っていたのは、三井住友銀行でしたが、それはマンション購入のローンで指定されたため、仕方なく開設した口座でした。残念ながら壮瞥町にも近隣の伊達市にも三井住友銀行の支店はなく、それどころか近隣にはどの都市銀行の支店もないのでした。最寄の支店へは車で2時間かかる札幌まで行かなければなりません。

そこで、北海道に住んでいたときに使っていた「たくぎん(北海道拓殖銀行)」の口座を復活させるべく、北洋銀行の東京支店に問い合わせました。北海道で唯一の都市銀行だった「たくぎん」はバブル崩壊とともに破綻して北洋銀行に吸収されたのでした。それからは全く使っておらず、もう30年近く休眠している口座です。北洋銀行東京支店の方は親切に対応してくれましたが、いろいろと調べてくれた結果、休眠口座となっているので残高照会もすぐにはできず、復活して使用することもできないため、解約して払い戻すしかないとのことでした。口座が必要な場合は現地で改めて口座を開設する必要があるとのこと。

仕方がないので解約の手続きをおこない別の口座に送金してもらうことにしました。数百円くらいの残高のはずですが、送金手数料は負担してくれるということで、非常に申し訳ない気持ちになりました。担当の方と関連部署の方々がどれだけの時間を割いてくれたか、そして送金手数料まで持ってもらって。私も時間を割いて手続きをしたけれども結局、口座を復活して使うことはできない訳で、数百円のためにお互いどれだけの損失を被ったことか。この仕組みでいったい誰が得をするのでしょうか。いっそ、長期間アクセスのない残高が少額の口座は自動的に解約、没収にしてくれたほうが気持ちもすっきりして、お互いのためになるのではないでしょうか。

結局、契約の前日に伊達信用金庫で口座を開設し、その口座にオンラインで三井住友銀行から送金して、そこで購入代金を引き出せるようにしました。

北海道銀行の休眠口座についても、東京支店に問い合わせていたのですが、確認に数日を要したうえで、やはり復活はできず、解約しかできないとのこと。

もうこれ以上、誰の時間も無駄にしたくはない、私の時間も含めて。

潔く北海道銀行の通帳とキャッシュカードを裁断して破棄しました。無かったことに。
ついでに室蘭信用金庫の通帳とカードも処分!

この不毛な仕組みがいつか改善されることを願いつつ、、、

 

補足:

今思えば、ゆうちょ銀行があったなぁと。都会ではまったく使っていなかったけれども、田舎に住んでみるとゆうちょ銀行の便利さを実感します。
小さな町でも必ず郵便局があって、公共料金などさまざまな引き落とし口座として指定することができます。都会では引き落とし口座としてほとんどの銀行を指定できたものが、田舎では地元の信金でなければ使えないことが多いのですが、ゆうちょ銀行は使えます。各種の振込みも郵便局のATMでおこなうことができますし、オンラインバンキングもできるようになっています。
民営化された今、営利的にはお荷物であろう、このすばらしい仕組みがなくならないことを祈っています。

 

 

 

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