自宅前の景色(2019年11月撮影)
2019年08月11日~18日 - 釧路への長距離ドライブ
[2019年8月9日~22日 - 雑草との戦い]の派生エピソード
毎年お盆の時期に私の出身地である釧路で、高校のクラス会が開かれます。在郷の数名がお盆に帰省する人などに声をかけて集まります。すでに釧路に実家もなく身内もいない人でもこのクラス会のためだけに行く人もいます。
話は少しそれますが、高校同窓会の支部が東京にあり、2009年からしばらくその役員をしていて、毎年100名ほどが集まる同窓会を開催していました。私は中でも超がつく若手で、還暦でも若手と呼ばれるような会でした。そこで話した中で、関東で暮らしていて絶対に釧路には戻りたくないという人が少なからずいました。
ケンミンショーなどを見ていると、郷里への愛着が強い方が多く、老後にUターンする人がいたり、郷里自慢が始まったりしますが、こと釧路に限っては、釧路出身で釧路のことを良く言っている人に会ったことはありません。土地柄なのでしょうか。夏でもストーブが必要だからでしょうか。かく言う私も同様で、北海道には戻りたかったのですが、釧路以外という条件付きでした。
さて、釧路があまり好きではなかった私は、ほとんどクラス会には参加していませんでしたが、50歳も近くなったころから機会あるごとに高校の同級生と飲むようになりました、東京でも。クラス会も隔年くらいで参加するようになって。そういう年頃なのでしょう。
そのクラス会に参加するため、壮瞥から釧路への長距離ドライブです。高速道路は使わずに日勝峠ルートで約400km、休憩を入れて7時間くらいはかかるでしょうか。トラックの少ない日曜日、8月11日9時前に出発して、途中の道の駅 --- ウトナイ湖で「ほっきシーフードカレー」を食べ、-むかわ四季の館-樹海ロード日高-うらほろ-しらぬか恋問 --- で休憩しながら。どの間もトイレを我慢するのにぎりぎりの距離です。北海道は広いのだから、もっと道の駅が多くても良いと思うのですが。
鵡川(むかわ)に向かってカーナビの指示通りに走っていくと、高速道路に乗せようとしているようです。なんとか高速に乗らない道を探してうろうろと走ったことで、だいぶん時間をロスしてしまいました。後でわかったことですが、高速道路の日高自動車道は無料区間のようでした。
鵡川(むかわ)を過ぎると、道の駅にごみ箱の設置がなくなります。「ゴミはお持ち帰りください」とありますが、東京まで持ち帰るべきなのでしょうか?しかも道の駅の自販機で買った缶コーヒーの空き缶です。販売者が責任を持ってゴミを回収すべきと思います。もちろん、家庭ゴミやキャンプゴミを捨てるのは論外だと思いますが、道の駅という名前の割にはドライバーのことを考えていないことに改めて驚かされます。ガソリンスタンドすら併設されていないのですから。
結局9時間以上かかって16時ころ、無事に釧路に到着しました。ジムニーはオフロード用なのでサスペンションが固く、路面の衝撃がダイレクトに伝わってきます。運転席は狭く、ステアリングも敏感で、けっして乗り心地が良いとは言えません。9時間も走れば肩が凝ってクタクタで、船に乗った時のように降りても体が揺れています。
翌12日夜、クラス会に参加して、ひとしきり移住の話をして、次回は壮瞥でクラス会をなどという話をして、久々に記憶のあるままホテルに戻りました。普段の飲み会は大丈夫なのですが、このお盆のクラス会だけは別で、いつも二次会以降の記憶を無くしてひどい二日酔いになるのでした。いつぞやはホテルのチェックアウト時間を過ぎて寝過ごし、フロントからの電話で起こされ、そのまま飛行機に乗ってトイレに閉じこもったまま東京に戻ったことがありました。今回はかろうじて大丈夫です。
8月17日(土)、釧路での私用も済ませ、再びジムニーで壮瞥への帰途につきました。
-しらぬか恋問-うらほろ-樹海ロード日高 を経由して12時前に、むかわ四季の館 に到着し、お食事処「たんぽぽ」で昼食にしました。
鵡川(むかわ)はししゃもで有名です。メニューにはししゃも料理もあったのですが時期ではないので、ほっきフライ定食にしました。これが絶品です。ゴミ箱はあるし、料理はおいしいし、鵡川(むかわ)は良いところです。
お金を払おうと立ち上がると、いつも入れている尻ポケットに財布がありません。椅子の周りを見ましたが落ちていません。幸い小銭入れは持っていたのでそれで支払いを済ませて車に戻りました。きっと車のシートに落ちているだろうと思って。しかし、シートの隙間や手荷物の中、キャリーバック、どこを探しても見当たりません。だんだんと青くなってきました。現金はいいとしても、カードや他の重要なものが入っています。第一、運転免許証が入っています。店に戻って店員に聞いてみましたが、財布は見かけなかったと。店員は他の店員に確認したり、道の駅の売店に確認したりと一緒に探してくれました。なんと親切な。いったい、どこで落としたのか。今日は一度も財布を出していないので、可能性は途中で寄った道の駅だけです。トイレ休憩でストレッチをしたので、その時に落としたとしか考えられません。戻って各道の駅で財布を探すか?それともカードを止めたり遺失物の手続きが先か、、、と考えていると、店員は駐車場まで出てきて財布、見つかりましたかと声をかけてくれました。なんという気遣い。
もしかすると泊まっていた母親の家に置き忘れてきた可能性もある。しかし家には誰もいないので確かめることもできない。ここは妹に見に行ってもらうしかない、ということで電話して昼休みに見に行ってもらうと、財布発見の連絡が。その知らせを聞いて心から安堵し、クタクタなのを忘れて本当に幸せな気分になりました。妹の旦那が届けようかという申し出を断り(さすがに300kmを往復させるわけにはいきません)、食堂の店員に財布があったことを伝え、探してくれたお礼を言って、釧路へ向けて出発しました。鵡川(むかわ)は本当に良いところです。
宿泊予定だった蟠渓温泉の宿には到着が一日遅れることを伝えました。あと、100kmあまりで壮瞥というところでしたが、そこから300km戻ることに。戻るだけのガソリンが残っていたのもラッキーでした。
かなり疲れているはずでしたが、財布が見つかった安堵感で、なんとか釧路まで運転することができました。財布が見つからないまま不安を抱えて戻るのとは天と地の差です。本当に妹に感謝です。釧路はその夜花火大会だったようですが渋滞にも捕まらず、なんとか18時前には釧路にたどり着き、翌18日(日)早朝、同じ道をまた壮瞥に向かいました。途中、鵡川(むかわ)の道の駅に寄りましたが、残念ながらお食事処「たんぽぽ」はまだ開店していませんでした。次の道の駅、伊達市大滝区(旧 大滝村)の、フォーレスト275大滝は老朽化でしばらく休館中のため、隣にある、きのこ王国に寄って軽い昼食をとり、午後には無事、壮瞥に到着しました。長い長いドライブでした。
補足:
普段から写真を撮る習慣がないので、景色や食べ物など写真が少なく、読み物だけになりがちですが、あしからず。