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そうべつへのいじゅう 

自宅前の景色(2023年1月1日 撮影)

2023年01月 - 日本酒のお話 改め、お酒のお話(その1:日本酒編1)

2023/01/21

先日、この地区の新年会が近所の温泉宿で開催されました。私が移住してから初めての開催です。私は昨年の春から自治会の役員になりました。と、言っても自治会長と会計しか役はないのですが、その会計になったのです。例によって他にできる人がいないからという理由です。以前のマンションで理事長に選出された時も同じ理由でした。いつも物事は自分の意志とは関係なく動いていきます。それが強く拒絶しなければならないようなことでない限りは、流れに乗っていると物事はうまく進むように思っています。

会計の仕事はそれほど多くはないのですが、会費の徴収や新年会の経費精算のほか、お祭りやお正月に神社にお供えするお神酒を買ってくることも仕事の一つになりました。それは私が日本酒にこだわりを持っていることが知られたからです。

神社からの景色
 

神社
 

私は元々、日本酒は好きではありませんでした。ご多分に漏れず、学生時代の苦く酸っぱい経験からです。家内が日本酒好きなので、それに付き合うようになったのが日本酒を呑むようになった理由です。

そして5年ほど前に家内と一緒に日本酒のセミナーに参加して、日本酒ナビゲーターになりました。

正直、そのセミナーで目からウロコが落ちました。いかに日本酒のことを知らなかったことか。そして最も大切なことを誰も教えてくれないのか。

 

講座ではブラインドテイスティングも
 

日本酒を買うときに最も大切なこと、それは製造日を確認してフレッシュなものを選ぶということです!できれば製造後6か月以内のものを。新しいものは香りが全く違い、お米の良い香りがします。酒蔵で飲むお酒がおいしいのはそういう理由からなのです。

古いお酒が売れなくなるから、このことを誰も大きな声では言わないのだと思いますが、古いお酒は非常においしくないのです。古酒というものもあるので、ワインのように古いほうが良いと勘違いしている人もいるようですが、古いお酒を飲んだ人は間違いなく日本酒嫌いになるでしょう。少なくともその銘柄は二度と買わないでしょう。酒造メーカーはそのことを認識すべきだと思うのです。古くて不味くなったお酒を売ることでブランドに傷がつくことに気付くべきだと思うのです。この事実がありながら、どうして日本酒には賞味期限が表記されないのでしょうか。酒造メーカーはブランドを守るために古いお酒を回収するくらいまでやっても良いはずです。販売店は古くなったものをさっさと割り引いて売ってしまえばよいのです。人気のお酒は古くなる前に完売するので常に新しいお酒を販売することができる、好循環に入っているのだと思います。その逆も真で、古いものを並べていると、どんどん売れなくなるのだと思います。

よく観光地のお土産物屋で地酒を売っていたりします。日本酒には、「あらばしり」や「ひやおろし」といった季節ごとのお酒があります。これが季節外れに棚に並んでいると、わかる人は「おや?」となるわけです。見ると製造日が2年も前のものだったりして驚きと同時にガッカリしてしまいます。逆にお土産物屋でフレッシュなものを見たことがないかもしれません。

すべては、古いお酒が不味いという事実を誰も知らない、知らせようとしていないということが問題なのだと思います。これでは日本酒嫌いが増えるのも仕方ありません。私もそのセミナーに参加していなければ、多分、好んで日本酒を呑むことは無かったと思います。

以前、住んでいた東京のマンションの近くに良心的な酒屋さんがあって、季節ごとに無料の試飲会があり、おいしいお酒をいろいろと紹介してくれました。

いまごろの時期は、「立春朝搾り」の予約の話が出ていると思います。これは立春の日(今年は2月4日)の朝に搾り上がったお酒を、蔵元近郊の酒屋がその日のうちに直接、蔵から持ち帰り販売するという、春の到来を祝うお酒です。このために蔵元の近郊でしか味わうことのできないものです。

月の井酒造店の立春朝搾り
 

家内がお気に入りの東京の酒蔵、澤乃井(小澤酒造株式会社)では、最高の状態で出荷したいということで、立春よりも遅い時期に「寒仕込純米吟醸無濾過生原酒」というものを販売していました。これがとてもおいしいのですが、取扱店で予約しないと買えません。今年も売り出すのでしょうか?

もともと、蔵元近郊で祝い味わうという趣旨なのでお取り寄せというような野暮なことはいたしません(本当はしたいけれども)。

澤乃井の寒仕込純米吟醸無濾過生原酒

 

では、北海道にはどのような酒蔵があるのか、お酒にはどのような種類があるのかについては、また別のお話。

まずは、「立春朝搾り」についてと「お酒はフレッシュなものを!」ということをお伝えしたく。

 

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

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