自宅前の景色(2020年9月3日撮影)
2020年10月03日 - 家庭菜園
田舎暮らしの最優先事項の一つである家庭菜園を始めるために、5月初旬までに庭の前に2m×7mの耕作地を作り、今年は実験ということで、狭い敷地でさまざまな野菜やハーブを推奨される方法よりも密集させて栽培してみました。農薬や化学肥料は使わず、牛糞堆肥、ぼかし肥、米ぬかのみを使用して栽培しました。
5月は北海道には珍しく梅雨のような天気が続き気温も地温も上がらなかったため、全般的に生育がよくない状況でした。
6月21日の菜園
以下、今回栽培した野菜などの一覧です。
・スナップエンドウ(サカタのタネ/くろだのたね:スナック753)
4/29:ポット 5株、5/24:3株 植え付け、5/29:直播、7/7:初収穫4個~8月下旬終了 => 詳細は別ページ
・ミニトマト(苗:アイコ):5/15 道の駅だてにて購入、1株 120円
5/15:苗の植え付け、7/20:初収穫2個~9/29終了(未熟3個を追熟)
・赤しそ:5/15 道の駅だてにて購入、2株 @95円×2
5/15:苗の植え付け
・じゃがいも(種イモ:とうや):4/8 JAにて購入、1kg(10個)298円
5/17:種イモの植え付け、8/2:収穫10kg => 詳細は別ページ
・大葉(トーホク育成:大葉 青しそ)
5/17:ポットで育苗した苗の植え付け、6/3:直播
・ラディッシュ(トーホク育成:赤丸はつか)
5/17:直播、6/3:4回目直播、その後も6/20、7/18、8/12、9/14:直播
・万願寺唐辛子(野口のタネ)
5/17:ポットで育苗3株、6/10:植え付け、8/28:初収穫4本
・枝豆(野口のタネ:越後ハニー)
5/17:ポットで育苗、6/10:植え付け、9/9:収穫2kg => 詳細は別ページ
・タイム(サカタのタネ/くろだのたね)
5/17:ポットで育苗2株、5/29:植え付け
・しいたけ(ホダ木:ホダキング45):2019年秋 ホーマックにて購入 => 詳細は別ページ
5/22:設置、6/4:初収穫
・黒豆(食用)
6/8:ポットで育苗3株、6/30:植え付け
・きゅうり(野口のタネ:加賀節成)
6/上旬:ポットで育苗2株、6/30:植え付け、8/17:ミニきゅうり初収穫
・なす(野口のタネ:早生真黒茄子)
6/上旬:ポットで育苗2株、6/30:植え付け、9/28:初収穫
・大玉トマト(強力米寿):6/9 ホーマックにて購入、1株 96円
6/10:植え付け、8/4:初収穫、9/19:終了
・セロリ(セルリー):6/9 ホーマックにて購入、2株 @96円×2
6/10:植え付け、7/7:初収穫
・バジル:6/23 道の駅だてにて購入、1株 115円
6/24:植え付け
・リーフレタス:6/23 道の駅だてにて購入、2株 @59円×2
6/24:植え付け
・ミニ大根(サカタのタネ/くろだのたね:四季どり辛味大根)
6/24:直播、7/18:直播、8/12:直播、8/8:初収穫
・唐辛子(食用)
7月初旬:ポットで育苗
以下、栽培の状況です。
・スナップエンドウ
4月29日にポットでの栽培を始めました。7月に入るとほぼ毎日収穫できました。詳細はこちら
・ミニトマト(アイコ)
5月15日、菜園スペースに最初に植え付けたのが、ミニトマトのアイコという品種の苗で、お試しで1株植えました。6月中旬になると気温が上がり急成長し、7月に入ると黄色い花が咲いて実が付きはじめ、7月20日に初収穫しました。味はとても甘くて酸味が少ないトマトで、とても気に入ったので来年も育てたいと思っています。採りたてのトマトは香りがよく格別です。9月に入るまで収穫が続き、1株で50個以上収穫できました。一度、鹿に侵入されて赤く熟したトマトを数個食べられましたが、緑の実も食べたらしく、かじって吐き出した形跡がありました。さすがに青い実はダメだったようで、それ以上の被害はありませんでした。もちろん菜園に侵入できないように支柱とピンクの蛍光テープで対策しました。
・赤しそ
5月15日、赤しその苗を2株植えました。これは動物除けと虫除けの効果を実験するためのものでしたが、虫はあまりつかないようだということと、鹿は好まないようだということがわかりました。9月には枝を旺盛に茂らせ立派になりました。
・じゃがいも(とうや)
5月17日、10個の種イモを溝施肥(みぞせひ:穴を掘って肥料を入れ、少し土をかぶせて種イモを置いて土をかける方法)で植え付けました。詳細はこちら
・大葉
5月17日、ポットで発芽させて葉が4枚くらいになった小さな苗を植え付けました。あまりにも貧弱そうなので10株以上植えました。何度も雨に流されそうになりながらも気温が上がって日が差してくるとすくすくと成長し、秋には茎の直径が1センチ以上になりました。あまり虫もつかず、鹿が食べることもなかったので、鹿除けに使えそうです。少し分散して移植し作物をガードしておけばよかったと思っています。
家内が大葉好きなので植えましたが、最後は食べきれないほどに育ち、ブレンダーでパスタソースに使ったようですが、予想したほど大葉の香りは強くなかったそうです。
大玉トマト(左)とミニトマト(右)
鹿の食べ残し
ミニトマトとスナップエンドウの収穫
・ラディッシュ
短期間で収穫でき、寒さに強いため長い期間栽培できるので試しました。
5月17日に直播して何度か間引きをして6月16日に初収穫しました。小さいですが。
私は赤カブの甘酢漬けが好きで、よく漬物屋で買っていました。それを自分で作れるのですから。自家栽培のラディッシュは小さいですが甘酢に漬けると買ってきたものに劣らずおいしいのです。
夏の温かい時期にはナガメというオレンジ模様のカメムシと青虫に葉っぱを食べられましたが、こまめに虫を取るようにして、葉はボロボロになりながらも収穫できました。完全に農薬不使用です。
その後、菜園にスペースが空くと何度も種をまいて収穫し、甘酢漬けにしていただきました。合計50個くらいは収穫したでしょうか。雪が降るころまでいけそうです。
ラディッシュの収穫
9月9日 鹿が菜園に侵入!
・万願寺唐辛子
5月17日、ポット3個で育苗を始め、6月10日に植え付け、8月28日に小さいものを4本初収穫しました。
万願寺唐辛子(甘長唐辛子のうち京都のブランド)は京野菜で家内のお気に入りの野菜です。見た目は大きめのししとうですがまったく辛みはなく皮が柔らかく火を通すと甘くなります。
菜園に鹿が侵入したとき、かじって吐き捨てて行ったあとがありました。鹿の口には合わなかったようです。
実が大きくなると表面の一部が黒くなってきました。生育に問題があると黒くなるそうですが、これはアントシアニンとのことで、体にはいいそうです。
これまで20本ほど収穫していますが、まだ花が咲いているのでまだまだ収穫は続きそうです。
・枝豆
5月17日、ポット6個で育苗を始め、5月23日に2ポットを追加。気温が上がらなかったので、5月29日に3ポットを追加し育苗用の苗ドーム(透明プラスチックのドーム)を被せました。6月10日に植え付けて9月9日に2kg収穫しました。詳細はこちら
・タイム
5月17日、ポット2つで育苗し、5月29日に植え付けました。ひとつは菜園の外の花壇に、もう一つは菜園内に植えました。スパイスとしての活用のほか害獣除けの実験でもありましたが、苗は小さくてひ弱な感じで、花壇のほうはあまり大きくなりませんでした。菜園のほうはそれよりは育ちましたが、他の野菜の陰になっていたので期待したほどは成長していません。タイムは多年草なので来年に期待です。
・しいたけ
買ったことを忘れていた、しいたけのホダ木を5月22日に設置し、6月4日に2個収穫できました。9月には15個収穫しました。詳細はこちら
・黒豆
6月8日、ふと黒豆枝豆がおいしいという話を思い出し、試しに食用に買ってあった黒豆をポットに入れて水を与えていると普通に発芽したので6月30日に菜園に植え付けました。
枝豆を収穫した9月9日にやっと小さな薄紫色の花をつけていました。豆になるにはしばらくかかりそう。
万願寺唐辛子とセロリ
万願寺唐辛子-鹿の食べ残し
黒豆枝豆
・きゅうり
6月上旬、ポットで2株を育苗し6月30日に植え付けたのですが、狭い菜園スペースのため他の野菜の陰になる時間帯もあり、条件は良くありませんでした。それでも弦を伸ばし黄色い花をたくさん咲かせ8月17日に小さなきゅうりを初収穫しました。環境が悪いながらも10本ほど収穫したところで9月中旬から気温が下がり生育が悪くなり実は小さいままです。来年は栽培開始を早めて日当たりの良い場所に植えたいと思います。条件が良ければ結構収穫が期待できます。
・なす
6月上旬、ポットで2株を育苗し、6月30日にきゅうりと一緒に植え付けたのですが、きゅうりが成長するにつれて完全に日陰になってしまい、条件は最悪でほとんど成長しませんでした。それでも天気がよく気温が高いときに1株は少し成長して花をいくつかつけました。第一果(最初についた実)は小さいうちに収穫し株を大きくしようとしましたが、悪条件に加えて天候のせいもあって、あまり大きくはならず9月28日にやっと小さななすを初収穫です。小さいながらも火を通すと柔らかく中はトロッとしていてとてもおいしかったです。もっと食べたかった。2日後にもうひとつ収穫。まだ花は咲いていますがこれから寒くなるので実にはならないでしょう。もう一株はやっと花が咲いたところで第一果もまだです。
秋茄子を期待していたのですが残念です。
なすも来年は栽培開始を早めて日当たりの良い場所に植えたいと思います。
右から万願寺唐辛子、きゅうり、なす
収穫:万願寺唐辛子となす
・大玉トマト(強力米寿)
ミニトマト(アイコ)の生育が悪く心配になったため、6月10日に別品種の強力米寿の苗を植え付けました。狭い環境でなんとか生育し8月11日に中玉を初収穫。「酸味が効いた懐かしい味」とのふれこみでしたが、実際は酸味も少なく薄味でした。土地と天候のせいでしょうか、発育が悪かったようです。結局、9月中旬ころまでで小さいものを含め10個くらいの収穫でした。最後は葉がすべて枯れたので青い実は収穫して追熟していただきました。
・セロリ(セルリー)
香りの強い植物は害虫や動物除けになるのではないかという勝手な思い込みと、家内が好物ということで苗を購入しました。私は香りの強い野菜はあまり得意ではありません。
6月10日に2株を離れた場所に植え付けました。比較的に虫の被害も少なく7月7日から小ぶりながらも順調に収穫できました。9月に入ると虫の被害が出てきて芯のほうがダメになってきました。本来はもう少し長く収穫できるはずなので、来年は防虫ネットをかけて栽培しようと思います。
・バジル
種を直播して栽培を試みましたが、なかなか成長しないので、苗を購入して6月24日に植え付けました。苗のほうは温かくなったころから順調に大きくなり、ときどき収穫してピザやパスタなど料理に使っていました。9月には家内が大量に収穫してバジルソースを作っていました。
・リーフレタス
葉物野菜がほしかったので6月24日、試しに2株植え付けました。一つはすぐに大量に虫がついて生育が悪くなりましたが、もう一つはほとんど虫がつかず順調に育って、食卓を飾ってくれました。思っていたよりも虫の被害がないのと、食卓で重宝したのが意外でした。
収穫:最後の大玉トマト、きゅうり、万願寺唐辛子
農作業をしている向こうで鹿が草を食べてます
・ミニ大根
大根は何かと役に立つので育てたかったのですが、深くまで耕すことができない土地だったため、ミニサイズの大根を試すことにして6月24日に直播しました。最初は順調だったのですが、温かくなるとナガメというカメムシの一種が葉を食べるようになり、その虫退治が日課となりました。それ以外は順調で8月8日に初収穫しました。土地のせいか気候のせいか、形はいびつになりました。辛みの強い大根で煮るとカブのように柔らかくなりました。
次は普通の大根に挑戦したいと思います。
・唐辛子
道の駅で買った鷹の爪を害虫除けなどに使っていて、ふとその種を使って育ててみようと思いポット栽培したところ普通に発芽したので、頃合を見計らって菜園に植え付けたのですが、始めたのが遅かったため温かい時期に十分に成長できず、10月に入っても花が咲いていません。来年は早めに始めたいと思います。
収穫:ミニ大根、きゅうり、トマト2種、万願寺
収穫:ラディッシュ、万願寺唐辛子、春菊
最近は植物性のゴミを堆肥にするために、米ぬかと土に混ぜ込むようにしています。来年はこの堆肥を使って野菜を育てたいと思います。
もちろん害獣、害虫対策もしっかりとやらなければと思っています。
さて、北海道ではいよいよ鍋が恋しい季節になってきました。鍋に必要な野菜の準備です。これまで、次の野菜の種を播きました。
・聖護院大根(トーホク交配/JAのたね:遅どり聖護院 聖冠)
・春菊(トーホク交配/JAのたね:中葉 しゅんぎく)
・白菜(トーホク交配/JAのたね:豊秋50日)
・大根(タイキ交配/くろだのたね:三太郎)
あと、来年に向けて、
・ニンニク(くろだのたね:ホワイト6片)
も植え付けました。
どうなるか楽しみです。
9月7日の菜園